【人造宇宙⁉】コンピューター上に作り出した仮想上の宇宙。人類の手によって模擬宇宙が誕生!!
コンピューター上に仮想の宇宙を作り出すことで、暗黒物質による宇宙の構造をシミュレーションしました。ついに人類は宇宙をも作りだす時代が来てしまったということなのだろうか?
↑こちらが国立天文台のスパコンを使用してシミュレーションした宇宙の大規模構造。
何か既視感を感じる人もいるのではないだろうか?
↑こちらは脳の神経細胞。
千葉大学の石山智明氏らの国際研究グループが、国立天文台の天文学専用スーパーコンピューター「アテルイII」(3.087PFLOPS)の計算能力を活用し、”暗黒物質が作り出した宇宙の大規模構造”を世界最大規模のシミュレーションによって、再現することに成功したと発表しました。
色が明るい部分ほど、暗黒物質が多く集まっており、巨大な泡にたとえられる宇宙の大規模構造が見事に再現されています。
そもそも暗黒物質とは何か?
宇宙には私たちが知覚している通常の物質(バリオン)と呼ばれています。
また、光学的に観測は不可能で、”通常の物質とは重力を介してしか相互作用しない物質”が存在しており、その物質が暗黒物質と呼ばれています。
暗黒物質は重力の源であると考えても差し支えないでしょう。
発表によると、通常の物質の5倍も暗黒物質が存在しているされています。
暗黒物質は138億年前に誕生した宇宙のわずかな密度のゆらぎをもとに集まって、「ハロー」と呼ばれる巨大な塊状の構造を形成。
このハローに引き寄せられた通常の物質から恒星が誕生し、恒星が集まった銀河、銀河が集まった銀河団や大規模構造が形成されていったとのことです。