鉄を材料にリチウムイオンバッテリーを超える。
鉄空気電池
我々の生活を支えているバッテリーですが、そのほとんどがリチウムイオンバッテリー。リチウムイオンバッテリーは”コスト面と環境への負荷”で大きな課題を抱えています。
そんな課題解決に期待を寄せられているのが鉄空気電池。
メリット
そんな鉄空気電池のたくさんあるメリットを紹介していきましょう。
まず、既存のリチウムイオンバッテリー(以下LIBと略)はエネルギー密度が高いですが、「過充電、ショート、製造に大量の水が必要、鉱物を採掘する際に有毒な化学物質を使用、環境破壊」など数えきれないデメリットがあります。
しかし、リチウムの代わりに鉄を電荷キャリアとして使用した鉄空気電池では、「低コスト、環境への悪影響がすくない、酸化還元電位 がリチウムイオンよりも高い、ショートになりにくい」というメリットが存在します。
では、低コストである理由はいくつかあり、まずは原材料である鉄はリチウムに比べて
非常に安価であり、製造時にLIBでは、制御された環境下で行う必要がありましたが、鉄ではその必要がありません、鉄イオン電池は自然の大気の中で製造することが可能です。
また、鉄は放電時に鉄が針状にならないため、ショートを起こしにくいのです。
このように様々なメリットを持つにもかかわらず、鉄を用いた電池は長年見逃されていたのです。この電池が実用化され我々の生活を支える日が来るのでしょうか?
また、現在この電池の課題は、充放電のサイクル耐久とエネルギー密度にあるとのこと。実用化される日が楽しみですね。^^
引用https://pubs.rsc.org/en/journals/journal/cc
https://formenergy.com/form-energy-unveils-chemistry-of-multi-day-storage-battery-technology/