【大発見】1つの粒子が2つの経路に分身していることが発覚。
二重性
光子(フォトン)や中性子等は、粒の性質と波の性質を持ち合わせており、これは二重性という物理学における未解決問題のうちの一つである。
二重スリット実験
リチャード・P・ファインマンがヤングの実験(上の写真)の光子の代わりに電子などの粒子を用いて実験を行った。
スリット越しにスクリーンに向かって粒子を放出すると、干渉縞が生じる。
また、粒子を一粒ずつ放出する行為を連続で行っても干渉縞が生じる。
干渉縞は波が持つ性質であり、粒を放ってもこのような現象が起こることから、これらの粒子は、粒であると同時に、波でもあると考えられている。
更に面白いことに、これらの粒子が「右左のどちらの穴を通ったか」を測定すると、干渉縞が生じないのである。
(電子の2重スリッド実験)
*************************
アントン・ツァイリンガーによって、これらの極小の粒子だけでなく、大きな分子(フラーレン)を用いても干渉縞が生じることが判明した。
今回の発見
中性子の2重スリッド実験で、広島大学は5月2日に新たな発見をした。
「フィードバック補償法」を中性子干渉に応用することによりこの未解決問題で新たな発見をした。
1つの粒子が2つの経路に分岐していることを発見したのだ。
つまり今回の発見で、粒子の集団によって「2重性という奇妙な結果」が得られるわけではなく、粒子1つ1つが、このような結果を生み出しているということになる。
不確定性原理VSフィードバック補償法
上で記載した二重スリット実験における粒子の経路の謎は、これまでは「不確定性原理」によって謎のままにされていた。
だが、しかしッ....!!
今回、フィードバック補償法によってこれが覆されたのかもしれない。
「フィードバック補償法」についてはまた別の記事で記載していこうと思う。
”引用元: